

社会システム営業課は、インフラ系の電気設備工事の提案を担っています。水処理場に電気を送り込む特別高圧設備の更新から、企業情報を保管するデータセンターの新設、首都高速道路の全面ETC化に伴う工事など、さまざまな提案の種類があるのが特徴です。施工の体制構築から設備の取り付けまでの提案を行う「工事の営業活動」を通して、安心・安全・快適な社会づくりを担うのが私たちの仕事。私はこの仕事を「架け橋になること」だと考えています。実際に工事を行うのは現場の方々ですが、現場の状況は刻一刻と変化していきます。常に状況を把握し、工事部門とも相談を重ねながら、工事開始後もお客様とやりとりを続けていかなければなりません。契約後も現場の方々とお客様の「架け橋」となり、追加変更に対応していくこと。そうして臨機応変に対応しつつ、安全と品質を担保した工事を進め、設備が動くところまで持っていくことが最終的なゴールになります。

工事営業のやりがいは、工事の結果が目に見え、人の役に立っているのを実感できることです。中でも、以前担当したサッカースタジアムの大型映像装置を更新した時は、サッカー好きの私にとって大きな感動がありました。多くの観客の目に触れる設備を担当できることで、人の役に立っていると強く実感でき、それがこの仕事のやりがいの一つです。また、私が担当する水処理場や企業のデータセンターは、設備の老朽化やAIの普及などにより電気設備工事のニーズがさらに高まっています。こうした「社会的意義のある仕事」に携われることも、やりがいであり大切な使命です。これまでの仕事で特に思い出に残っているのが、新規のお客様から浄水場の新設に伴う設備依頼をいただいた案件です。信頼関係を築くために、お客様と工事部門の「架け橋」となり、自分なりに伝え方を工夫して仕事に向き合いました。その甲斐もあってか、工事完了後もお客様から「J. Nさんに継続して仕事を依頼したいです」と言っていただくことができ、大きな自信につながりました。

出社
定時のチャイムでスイッチオン。出社後は一日のスケジュール、タスクを確認して業務を開始します。社内打ち合わせ・見積作成
進行中の現場と並行し、新しい案件の情報を工事部など関係部署に共有。また、技術者の配置確認や現場調査の同行・原価策定の依頼も行います。お昼休憩
作ってもらったおいしいお弁当を食べます。見積確認
工事部から上がってきた見積書を確認し上長に提出。提案内容や金額について最終確認を受け、お客様との打ち合わせに備えます。お客様との打ち合わせ
お客様先へ訪問。工事の概要やスケジュールをご説明し、提出した見積もりに基づいて具体的な内容や金額の交渉を行います。帰社・社内業務
帰社後、打ち合わせの内容を整理し、一日の業務を振り返ります。社内に共有すべき情報や、協力会社へ依頼すべき事項は、その日のうちに連絡します。退社
水曜日は「NO残業DAY」です。メリハリをもって定時で帰ることを意識しています。

私が働く中で「創造する喜び」を感じるのは、調整や努力を通して、社内外の幅広いステークホルダーから頼りにしていただいたときです。たとえば、お客様から「どうしてもこの期間でやってほしい」とご相談をいただいても、社内からは「その期間では難しい」という回答が返ってくる場合があります。しかしそこで諦めるのではなく、社内でそれぞれの関係先と打ち合わせを行い、調整を重ねることで、お客様のご要望に応えることが可能になります。また、工事を進める中でお客様と現場に認識のズレが生じた際には、私が間に入ることでそのズレを修正し、全体の工程を再調整することもあります。現場では双方が意見をぶつけあうのがはばかられる場合でも、工事を前に進めるために私を頼っていただけることに、非常に大きな喜びを感じます。
目まぐるしく変化する社会の中で、「情報」に目を向けて知識を深め、新しい仕事にチャレンジしていきたいと思っています。社会インフラに関わる工事は、弘電社の土台を支える重要な基幹ビジネスです。しかし、会社の成長性を考えるのであれば、基幹ビジネスを守りつつ、新規開拓もしなければなりません。だからこそ、多様なメーカーの製品知識やニーズを知り、新しい会社と関係をつくるために自分から動いてみることが重要。そうすることで、お客様と現場との間に立っている現在の経験を本質的に活かすことができるはずです。工事の仕組みや大変さを知っているからこそ、安全と品質を的確に提供できるよう学びを深めていきたいです。そして、新たな信頼関係の構築を通して、環境・社会のサステナビリティ実現に貢献し、さらには会社の利益にも貢献していきたいと考えています。